がんの患者さんにも、芸術療法が役立ちます |藤沢市のかつや心療内科クリニックは医師によるがん患者さんのこころを専門にした心療内科です

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がんの患者さんにも、芸術療法が役立ちます

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がんの患者さんにも、芸術療法が役立ちます2024.01.31

 「芸術療法」というと何か構えてしまいそうですが、実は、そんなに気が張らないものなのです。がんの患者さんにも有用です。今回は、絵画や音楽などを使った治療について、藤沢市にあるかつや心療内科クリニックからコラムをお届けします。

芸術療法に上手い下手は関係ない

 芸術療法を定義すると、絵画、音楽、工作、演劇、ダンスなどといった芸術作品を創造する活動によって、心の健康回復を目指す心理療法といったところです。

 しかし、創造するなどと大げさなことでは全くありません。上手い下手は関係ないのです。患者さんが描いた絵などを見ながら、患者さんの思いを聞き、語り合います。患者さんが作ったものには、思いが込められています。

 音楽であれば、あの曲を聞くと、昔の記憶が一気に蘇り、思い出に浸ってしまうということがあると思います。その思い出を語ることに癒しの効果があります。

私の芸術療法的環境

 私の周囲には、芸術療法を得意としている医師が何人かいます。
病棟の患者さんに対して、コラージュ療法を熱心に行っている医師がいました。私も時々、参加させてもらっていました。コラージュは、雑誌やパンフレットなどの絵や写真、文字などをハサミで切り抜き、画用紙の上で構成し貼り付けるものです。

 それから、音楽療法が得意な医師がいて、いつも患者さんと一緒に楽しそうにギターを弾いていました。

 私が心理療法の指導を受けた山中康裕先生(京都大学名誉教授)は、芸術療法の大家です。特に絵画療法のご指導をして頂きました。

私が経験した芸術療法

絵画

 診療中に絵を描いて下さる患者さんもいますし、自宅で描いたものを持ってきて下さる患者さんもおられます。治療の自然の流れの中でいつの間にか、患者さんと絵を共有しているという感じです。

 バウムテストや風景構成法を心理テストとして使うのではなく、患者さんの思いを表現して頂くツールとして使うこともあります。

写真

 写真を撮ることが好きな患者さんが写真を持ってきて下さりお話を聞かせてくれたことがあります。

詩、木工作品、コラージュなど

 その他、患者さんの思いがこもった作品であれば、何でもよいと思います。

芸術療法はがんの患者さんにも

 芸術療法は、がんの患者さんにも役立ちます。死に直面したがんの患者さんは、思いを言葉で表現することが難しいことが多いです。

 絵画、音楽、詩などにより思いが表現されて、少しずつですが、お気持ち楽になっていく患者さんがおられます。

まとめ:がんの患者さんにも、芸術療法が役立ちます|藤沢駅徒歩5分 かつや心療内科クリニック(医師によるがん相談)

 芸術療法という治療法があるのではなく、それぞれの患者さんがご自分の思いを表現できる方法として、ある人は絵画であったり、ある人は音楽であったりするのだと、私は考えています。

 患者さん全員に芸術療法を行うわけではありません。芸術療法が適していない患者さんもおられます。当クリニックの治療の中心は、カウンセリングです。治療の自然な流れの中で、絵画などが自然に始まっているとういうのが理想的と思います。

概要 概要

院長 吉田勝也
標榜科 がん心療内科
資格 日本緩和医療学会 
緩和医療認定医
厚生労働省 精神保健指定医
日本医師会認定 産業医
住所 神奈川県藤沢市南藤沢17-14
ユニバーサル南藤沢タワー403
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1回50分という十分な時間をお取りして、心理療法的枠組みの中で、じっくりと相談して頂ける体制を整えています。
その体制を維持するために、すべて自費診療とさせて頂いています。健康保険は使えませんのでご留意ください。

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